京の街で

元々遠隔で参加するつもりで人工知能学会の申し込みをしていたのだけれど、同じチケットで京都国際会館のオンサイト開催にも参加できるようだったので、旅行がてらプライベートで京都に行ってきた(ここでいうプライベートとは「移動・宿泊・打ち合わせなどに一切の研究費を使っていない」という意味)。旅行なんていつぶりだろうか。

色々と刺激になった。特に、人工知能学会は受け幅がとにかく広いので、ぶらぶらいろんな会場を眺めるだけでも専門外の発表を知るいい機会になった。こういうのが研究になるのか、というのが結構多くて、半分趣味ぐらいのネタでもうまくいけば発表できるかもしれないななんて思うばかりだった。そのためには仲間を増やさなければならない。

今年度はオンサイト/オンラインの同時開催なので、全部屋で発表がストリーミングされているのはもちろんとして、それに加えてさらに”完全リモート開催”のトラックがあった。これが面白いのは、京都国際会館の至る所のソファやベンチでラップトップやスマホを無心で眺めている人たちがいたこと。名大やノースウェスタンなどのラウンジでも似たような景色はあったんだけど、ああいうところではタイピングしている人が中心な一方で、この景色ではみんな打鍵よりはディスプレイを眺めていて、かと思えばいきなり質疑応答で喋り出したりして、今までどこでも見たことのない景色を目の当たりにするこになった。たのしかった。研究したくなった。

京都御所

行く予定ではなかったんだけど、四条駅あたりから北向きにふらふら歩いていたら通りがかったので入ってみた。自分の庭園好きな一面が掘り起こされた。名古屋でいうところの徳川園や揚輝荘が好きな人間なら確実に楽しい。何より空いていて写真が撮りやすかった。

京都御所にて

この橋を渡る権利が買えるとしたらいくらまで払えるだろうか。最高の景色だった。

喫茶店巡り

いくつかカフェや茶店を巡るつもりだったので、実質3日間の滞在でコーヒー系は「エスタシオン カフェ(京都駅 B1F)」「イノダコーヒー(京都駅 八条口支店)」「小川珈琲(京都駅 中央口店)」に、お茶系は「辻利(京都タワー 1F)」「茶筅(京都伊勢丹 10F)」に行った。どこもおすすめできるいいお店だった。

エスタシオンカフェは京都駅の中央改札前のエスカレーターを降りてすぐのところにある。お店はこじんまりとしているけど、立地の割にはさほど混んでいなくて入りやすかった。そして、何よりお店のすぐ隣のお土産屋さんが破壊的に香り高いお香を焚いていて、エスカレーターの途中くらいから落ち着いたいい香りが漂ってくる。日替わりで違うものを炊いているようで、通るたびに買いたくなってしまう毎日だった。

買った。

コーヒーカップ型の清水焼(月夜見窯)のお香立てまで買ってしまった。せっかくなので、ちゃんと洗えばエスプレッソ飲むぐらいには使えるかもしれない。ダメかな。

イノダコーヒーではこれを飲めと言われていたので、ホットコーヒー『アラビアの真珠』をいただいた。フレンチトーストと合わせて1200円ぐらいだった。モーニングの民にはちょっと重い価格だったけど、コーヒーは香りがすごくよかった。フレンチトーストを頼んでいなかったらもう一杯飲みたかった。

京都駅で少し遅い時間にお茶をいただこうと思うと、あの周辺のカフェは閉まるのが思った以上に早く、やってるのはスタバばかりみたいなことが起きるが、よくよく探すと伊勢丹10Fの茶筅が22時までやっている。

抹茶ラテと抹茶シューアイス。頼んでからそのあまりの観光客感に後悔した。そして、圧倒的カフェインを摂取した結果、その晩は朝まで眠れなかった。

八坂神社

梅雨の夜の八坂神社にはほとんど人がいなかった。入っちゃいけないのかと心配になるぐらいいなかった。夜の人のいない庭園を散歩するのが好きな身としては満点だった。