スライドデザインの話

スライドデザインの話

ウェブページがついにコンテンツとデザイン(情報とスタイル)をHTMLとCSSに分離したように、スライドでも完全に分離できるべきだ。
HTMLではdivタグによる領域の確保と、h1〜h5タグで見出し、ul、liタグでリスト、といったようにマークアップの中で各文字列に役割を与えるにすぎず、それをCSSであらかじめ定義したデザインで描画する。これで情報とスタイルが分離する。つまり後からデザインを変えたくなったとしても、部品に与えられた役割は変わらないので一つ一つの描画を修正しなくともCSSのデザイン情報だけの書き換えで全てが対応できる。

何が言いたいのかというと、PowerPointでもkeynoteでもいいのだが、スライドでもこれと同じことをやりたい。
TeX+Beamerではちょっと自分の思うほどのデザインが作れなかったので(これは自分の力不足に他ならないが、特に日本語フォントをヒラギノに変えて太さとウェイトを対応させようなどと思い始めると途端に面倒くさい事になる)、もう少しデザイン性も確保できるものがほしい。もともと意識高い系の出身なのでそういうのはできないと困る。

もちろんAppleScriptから動的にkeynoteのファイルを生成することも試したが、一度AppleScriptで生成してしまうと修正ごとに全てレンダリングし直す必要が出てくる。これはやり方としてはTeXのタイプセットと近いのでそこまで突飛なものでもないが、あの当時試した時点では上書きでのレンダリングがうまくいかず、AppleScriptを走らせるごとにいちいち新規ファイルがどんどん生成されたりと鬱陶しい感じになってしまった。まあこれは事前に保存用のディレクトリとファイル名までAppleScript内で指定しておけば回避できるのかもしれないな、と今書いていて思った。
あるいは既存のkeynoteファイルからAppleScriptにパースすることができないので、(当たり前といえば当たり前なのだが)AppleScriptベースで作る場合には他の手段での修正が効かない。手作業での修正が不要になるようにちゃんとテンプレートを組んでおけば済む話ではある。

あとは外部のウェブサービスを活用するとすれば、候補はSlid.esなのかなあというところ。
ということでちょっとやってみようかなあ。講義では手元のiPhoneからリモートで操作したいからkeynoteでやりたいんだけど…