中性洗剤とスポンジでスニーカーを復活させる儀式

スニーカー丸洗いの儀を執り行なった。以前あるお店にスニーカーの洗浄を(同じスニーカーの新品が2つ買えるぐらいの)結構な額を払って頼んだのに、結果がっかりするぐらい全く綺麗にならなかったので、今回はもう自分でやることにした。ちなみに洗ったのは、修理してでも永遠に履き続ける予定のSUPRA FootwearのVAIDERローカットと、PUMA ClydeのDiamond Supply Co.コラボモデル。いずれも元はスケート用に買ったもので、もう新品はどこにも売っていない。

必要なものは、おしゃれ着を洗うのに使える中性洗剤、ぼくはいつもエマールと、あとはいわゆる激落ちくんのようなメラミンスポンジぐらいあればいい。

*ちなみに、以下の方法にならって色落ちしても僕は責任は取れません。ただ、ここでは少なくとも僕自身はスニーカーのなかでも結構大事なものを洗っています。

1. 中性洗剤ですすぎ+漬けおき

とりあえず、靴っていうのは公衆トイレの床とか触れてるわけで引くぐらい汚いので、まずは洗剤+流水じゃぶじゃぶ使って何周かすすぎ洗いするぐらいから始めたほうがいい。僕は潔癖症なので、こういう作業の際にはビニール手袋+不織布マスク+理科の実験で使うような保護メガネをする。

ただし、普通に靴紐も中敷きも抜き忘れている。

気が済んだらしばらく漬けおく。今回は1時間放置した。

この漬けおきの写真を見るだけでもVAIDERのサイドがいかに汚れているかがよくわかる。

漬けおきが終わったら、また流水でじゃぶじゃぶ洗う。最初に汚れを軽く落としていても水はかなり黒ずんでいるので、水が透明になるまですすぎ続ける。

2. メラミンスポンジでソールをこする

洗剤をしっかり落としたら、今度はメラミンスポンジでミッドソールからアウトソールにかけての汚れをこすり落とす。世の中にはスニーカー用メラミンスポンジなるものもあるようだが、別にソールの汚れを落とすぐらいなら普通のメラミンスポンジ1~2個ぐらいで十分に事足りる。ちなみにそもそもメラミンスポンジが汚れを落とす機構はスポンジそれ自体のきめ細かさによるものなので、洗剤は落としてからでよい。

あくまでソール周りをこするだけに留めるべきで、どうせアッパーの方の汚れはシミになっていたりして取れない。変に余計なことをすると色が落ちるなどろくなことにならないので、上の方はむしろ修理として色を塗り直すようなことを考えるほうが現実的。

一通りこすり落とすと、洗う前後でこれぐらいの差が出る。

思ったより綺麗になった(当たり前だけどフィルターは使っていない)。正直もう少し黒ずみが残るのではないかというのが個人的な予想だったので、これだけ落ちるなら合格点だと思う。それこそ、これより白くしたいならアウトソールを塗り直すことも考えたほうがいい。

あとは乾かす。ぼくは洗濯物を外に出せない人間なので(虫の卵がつくのが本当に嫌)風呂場に吊って乾かす。

灼熱の地名古屋の8月はどうせ室温も高いし、スニーカーなんてそもそも日陰で乾かしたほうがいいようなものなので、浴室乾燥はかけないことにする。しばらく様子をみて、(ありえないとは思うけど万が一)カビが生えそうな気配があれば調整する。

それにしても、多くのSUPRAファンはブランドが買収されて以来すっかり様相を変えてしまった公式がインスタグラムに何か投稿するたびに暴言を吐き散らしており、あまりにも吐き散らしすぎていつのまにか過去投稿まで含めコメント欄が完全に閉鎖されてしまった。しかし、SUPRAというブランドがまあまあ迷走しているのは事実であるし、最近の投稿へのいいねの付き方をみると、またブランドごと消え失せてしまうのではないかなんて想像もしてしまう。