ドバイ一人修行2023

全てのしがらみから逃れるため、2023年8月28日〜9月13日までドバイ(アラブ首長国連邦)に行ってきた。今回は修行という名目なので、「なるべく自分で調べてなんとかする」「原則タクシーは使わない」などの縛りをつけた。

下調べしててもドバイ旅行は本当に情報が少ないので、ここに細かく書き連ねていこうと思う。旅行計画についてはChatGPTともぐだぐだ話しているのでChatGPT自体の使い方の参考にもなるかも。

0. 基本情報(為替, クレカ, 言語, 治安…)

0.1物価

現地通貨ディルハム(AED)は1 USD = 3.67 AEDの固定為替なので、今の円安で1ドル = 145円だとすると1AED=40円ぐらいで考えておけばいい。クレジットカードは基本的にVISAとMASTERで、アメックスは国際ブランドの店以外ではあんまり使えない。ドバイモールに入ってるような店なら使えるけど、地元のスーパーあたりでは結構頻繁に断られる。現金に関しては、チップの支払いがあるので5AED紙幣を多めに持っておいた方がいい。それ以外に現金を使うことはなくデカい紙幣はいらなかったので、空港で適当なことを言ってくれた両替屋を恨んだ。

欲しいものはだいたいスーパーに置いてある。ポカリスエットもGUMの歯磨き粉もアリエールのジェルボールもニベアもキッコーマンの醤油も伊藤園のお茶もある(中華スープの素だけ見つからなかった。もしかすると豚肉が使われているのかもしれない)。下着はH&Mか無印でも行ってください。小物はDAISOで。日焼け止めはSPF50以上のものを選んだ方がいい。僕は肌弱い方だけど、SPF50+かつPA++++のもの(SPFとPAはそれぞれ異なる紫外線ブロックの指標なので両方満たしているものが望ましい)として資生堂のANESSAを使って2週間かなり調子良かった。日本に帰ってからも使い続けるつもりでいる)。

具体的な物価でいうと、僕は現地の人が使うようなスーパーで買い物をしてるので参考にならない部分もあるけど、下の画像でいうとevianの水500mlが85円、100円ショップで売ってるような爪切りが140円、パンは1つ130-160円ぐらいで朝食やおやつにちょうどよくて特にPIZZA PUFFがうまい(商品名は全く読めないけど僕は勝手にPuffシリーズと呼んでいる)。一方、右側の写真にあるコーヒーはホテル内のカフェでテイクアウトしたものだけど、これは650円する。やっぱり観光客向け価格と現地価格で全然違う。650円でまあスタバよりは美味しいぐらいの感じ。

ちなみに一番左側のクシは唯一これだけスーパーで値札が貼ってなくて、まあ爪切りが3.50AEDなんだからそれぐらいだろうと思って買ったら25AEDね。1000円。やられた。買い物ではちゃんと値段を確認しよう。

0.2 言語

現地の人たちは多くの場合にアラビア語でやりとりしてるけど、観光客には英語で話しかけてくる。街中では全てに英語の併記がある。店員さんは発展途上国によくある、適当だけどフランクで優しい感じ。常連になると結構話しかけてくるし困ってれば助けてくれたりもする。最初はかなり訝しげな目を向けてくるが、それは単純に俺が異常に細長いからだと思う。

0.3 治安

中東にはなんとなく怖いイメージを持っている人も多いかもしれないけど(まあ僕自身そうだったのだが)、そもそも外務省が示す海外安全情報でも、2023年9月時点でアラブ首長国連邦はレベル0で日本と同じ程度の安全度になってる。現に、治安は決して悪くない。2週間以上いてもひどい状況だと思ったことは一回もなかった(道端での喧嘩とかはアメリカの方がよっぽど多い)。第一に観光客が行くような場所にはあちこちに監視カメラがついてるし、周辺地域からの出稼ぎで豊富な労働力を安く確保できるから警備員も清掃員もめちゃくちゃいる(スーパーでは場所と時間によってはレジで袋詰めするだけのスタッフさえいる)。だから割と安全だし、モールには塵ひとつ落ちていない(ただし道端はタバコまみれ)。同じ理由で24時間営業の店がめちゃくちゃ多い。あと、イスラム圏は街なかに酔っ払ってる奴がほとんどいないのが治安維持の観点ではかなり大きいような気がする。はっきりいって夜にシカゴを散歩する方がずっと怖いし危ない。

ただし「タクシー乗らなーい?」って声かけてくるおっさんはガチでぼったくってくるので、愛想笑いでかわして絶対に応じてはいけない(試してみたけど男性でも普通に危ない)。慣れるまでタクシーはホテルやちゃんとしたお店で呼んでもらうか、Careem(ライドシェアもフードデリバリーもやってるUBER的なアプリ, 僕はSMSが届かなくて利用開始できなかったけど)かな。

1. 飛行機(エミレーツ航空)

せっかくなので関空から出るエミレーツの直行便で。梅田のハービスから空港行きのリムジンバスに乗って、おおよそ時間通り1時間程度で関空に着く。エミレーツの直行便は搭乗が23時なのが地味に大変な感じがするけど、多少疲れた状態で飛行機に乗り込めば眠れるのでちょうどいい。

…僕は全く眠れなかったので、機内では有料のWi-Fi(衛星通信)でだらだらtwitter見てた。

数年前と比べて衛星通信のネットワークがまともになったのか、機内でColab使ってモデル組んだりもできた。(iPadに突き刺さっているのは充電器ではなくMaktarのヘッドフォンアンプ。電源不要のUSB-C接続なのでMacに繋いでそのまま曲作ったりもできて便利)

ちなみに、僕自身ホテルはExpediaで取ったけど、航空券はExpediaで取ってはいけない(欲をいえばExpediaに限らず航空会社のウェブサイト上で直接買うのがいい)。というのも、ホテルは多少登録情報が間違っていてもなんとかなるけど、国際線はそうはいかなくて、絶対にパスポート通りの登録じゃないと乗れない。定期的にネットで話題になるけど、「Expediaで航空券を取ったら姓名が逆に登録されていて飛行機に乗せてもらえなかった」なんて年1回は誰か言ってる気がする。

2. 明け方の到着

よく「エミレーツのドバイ直行便は午前5時前の明け方に着くから大変」とか言われるけど、そんなことは全くない。むしろ次もこの時間に着く便にしたい。何しろ6時過ぎにはホテルに着いて昼まで寝て午後から活動できるので。

そもそもエミレーツは(2023年度の航空会社ランキングでANAとJALに挟まれて4位に位置しているくらいなので)サービスもいいし、今回は午後23時45分に関空を出発して、食事しつつ4-5時間くらい寝て、朝食を食べてドバイに着いたら午前4時50分。飛行機を降りて、荷物検査(雑談してるおじさんの横で自分で荷物をX線に通す)、入国審査(雑談しているおじさんが印鑑を押してくれるのを待つ)、そのあと預けた荷物のピックアップをして(場所は誰も教えてくれないし番号も間違ってる)、税関らしきものを通って(申告するものがあれば雑談してるおじさんに言う。なければ素通りする)、直通のメトロ駅まで数分歩く。ドバイのメトロは(金曜日を除いて)始発が5時頃なので、その頃にはメトロはとっくに動いている。

ドバイは中東のハブ空港としてトランジットが多いので、入国する人の方が少なかった。(こちら側が入国でガラスを挟んだ向こうがトランジット)

明け方な上に、ターミナルから直通のTerminal 3 Stationはドバイメトロ レッドラインの始点(Centerpoint Station)に近いので、人もほとんど乗ってなくて移動はかなり楽だった。そういう意味では、僕も当初はタクシーを使うつもりだったんだけど、メトロでも全く苦にならなかった。ホテルをアーリーチェックインで6時から取っていたので、ちょうど時間通りに着いて荷解きして昼まで寝たらその日のうちに活動を始められる。完璧なプランだといわざるをえない。

僕がホテル最寄りとして降りたBusiness Bay駅(Burj Khalifaの隣駅)からの朝6時の景色。最高。

最近はBurj KhalifaやDubai Mallの1駅隣っていうことでビジネスベイ周辺に適度な価格のホテルが増えたけど、駅から徒歩10分以上かかる立地のところはどうせタクシーじゃないと昼も夜も移動は現実的ではないという印象。特に、駅から南に向かうDubai Creek(川沿い)のJW Mariotttとかまで歩こうと思ったらたぶん12-15分ぐらいかかるので、毎日歩くぐらいのつもりで取るとたぶん後悔する。ちなみにこれは、夏の名古屋で職場から家まで56分かけて歩いて帰っても苦にならない人間の感想です。

3. 移動(Dubai Metro)

タクシーを使わない限り、大きな移動は基本的にドバイ全土を貫くDubai Metroを使うことになる。そしてメトロを降りてからの細かい移動にバスを使うイメージ。メトロにせよバスにせよ、移動は基本的にSuicaみたいなチャージ制のNolカードが必要だけど、これは空港の駅の券売機にクレカかざすだけで簡単に買える。詳しくは他のサイト見てもらえばいいけど、Red Ticketは割高なのでSilver Cardを買ってチャージしながら使ったほうが絶対にいいし、個人的にはこういうカードこそが旅行の思い出になると思っている。Gold Cardを使えばメトロのGoldキャビンにも乗れるけど、1車両しかないからそんなに良いとは思えないかなあ。

だいたい3分も待てば列車は来る。15日間毎日メトロでどこかしらには行ってたけど、止まることも遅れることもなかった。ただ、席が少ないので基本的に座るのは無理。それより加速とブレーキが荒いので、もたれるための壁を確保したい。列は平然と抜かされるけどそれは日本以外全部そう。3日もいればすぐ慣れて僕もそちら側になったのであった。

街中を歩いていて思うのは、歩行者向けの信号は本当に少ない。現地の人たちを見ているとわかるけど、渡りたかったら車など気にせずに渡り始めればなんとかなる(あとそういう観光客相手には意外と止まってくれる)。数少ない歩行者向けの信号がある大きな通りではやたら長時間待たされるイメージ。これに関してはクソ暑いのに交通デザインがひどい。

ドバイの観光街に慣れると色々なものがかなり遅い時間まで(あるいは24時間)やっていて忘れがちだけど、ドバイメトロのレッドラインは終電が意外と早い。僕はカフェでだらだら原稿を書いていた結果終電を2回逃した挙句に、そのうちの1回はメーターのないタクシー(とは名ばかりの偽物のレクサス)に捕まって(捕まえたのではなく捕まった)馬鹿ほどぼったくられた。

4. 滞在先ホテル

今回は(少し先のある計画を見越して)食事と洗濯を自力でやって生き抜くことが目的だったので、滞在先にはアパートメント系のホテルとしてCity Premiere Hotel Apartmentsを選んだ。場所はBusiness Bay Metro Stationから徒歩5分もかからないぐらいで、ホテルに向かう通り道に薬局(Life Pharmacy: Real 4)とスーパー(West Zone Fresh Supermarket)があり、どちらも24時間営業してる。滞在中に毎日使ってるけど、気さくに話しかけてくれたりして悪くない。

ちなみにスーパーよりいろんな種類のものを扱ってる店をハイパーマーケットと呼ぶわけだけど、いわゆるまともなHypermarketはOnpassive駅1番出口の目の前にある24時間営業のDay to Day Hypermarketが圧倒的に便利で、他は日本でいうところの”まいばすけっと”ぐらい。

City Premiereはウェブ上の写真がどうも適当で心配だったんだけど、行ってみてまず、もっとちゃんと写真撮ればいいのにと思った。

最高の部屋か。想定の2.5倍広くて逆に移動が面倒くさかった。今回は修行だからこんないい部屋を取るつもりじゃなかったんだけどな。円安ですらこれで1泊8000円しないわけだし、日本でその額じゃアパホテルにも泊まれないんだからやはりうまく立ち回れば物価は安い。そしてルームクリーニングの質がとても高い。チップは5AEDぐらい置いておけばいい。もし頼みたいこと(ティッシュを補充してほしい、床にジュースをこぼしたから拭いておいてほしいなど)があれば10AED置いておけばかなり丁寧にやってくれる。僕はティッシュ補充のお願いでティッシュ3箱とトイレットペーパー2ロール置かれてたけどそんなにいらないです。

プールとジムもあるしPremiere Cafeなる小さなカフェもある(ただこのカフェは値段が高い割に質はそんなに良くない)。ちなみに海外のホテルは大抵どこもsoundproof(防音)って書いてあるけど、これは事実ではない。グループで騒いでるとエレベーターホールまで余裕で全部聞こえる。後述するけど、一番困ったのはフライパンが汚かったことかな。

ちなみに、行き先に関係なく(なんなら国内でも)ホテルに着いてまずやるべきことは、ベッドに小さくて見慣れない虫がいないことの確認。そういうのを食らって大変な思いをすると旅行が嫌いになってしまうし、何より出張がつらくなる。

5. 気温 / 室温

暑い。馬鹿みてーに暑い。狂気の高温多湿(一番暑かった日で気温43度、湿度80%までいった)。灼熱の街名古屋の一番暑い時期よりさらにもう1歩ぐらい暑い。地獄といえばそうだけど、まあ事前にかなり脅されていたので、来てみると意外と大丈夫な感じでもある。ただ、とにかく熱中症には本当に注意した方がいい。日焼け止めは先も書いたとおりSPF50+かつPA++++ぐらいのものを塗っておけばとりあえず大丈夫。日が落ちたら湿度。ほとんど他人が上がったあとに入る風呂に近い。自販機は駅ぐらいにしかないので、外出時にはカバンの中に水を入れておくべきだということを3日目にしてやっと学んだ。

観光客はみんな半袖短パンとかだけど、現地の人たちはスキニーの黒ジーンズに長袖のシャツ着てたりして、みんな細身でスタイルいいからかなり映える(スタイルがいいのは酒を飲まないからだろうか)。もちろん日焼け対策もあるんだろうけど、それ以上に結局のところ暑いのは外だけで、室内に入ると冷房の設定が21度とかだったりするとこもあるんですよね。だから正直いうと僕みたいな人間は1日の外出のうちでは寒いことの方が多いし、同様にエアコンが苦手な人はそちらの対策もいるんじゃないかな。

そんなことよりドバイはとにかく雨が降らないから毎日本当に景観がいい。

ホテルの目の前。

ちなみに夜帰ってくるとこんな景色が広がっている。

最高の街か。こういうの好きなんですよね。

6. ネットワーク

ネット遅い。公衆Wi-FiもSIMカードも全部遅い。空港のWi-Fiに至ってはブラウザすら1回も開けなかった。

ドバイでは観光客向けに24時間限定、通信容量1GBまでのSIMカードが配布される。これは入国審査の時にパスポートに挟んで渡されるし、SIMトレイを開けるピンまでついてるので、営業時間とか配布場所は気にしなくて大丈夫。たぶん入国のときにパスポートのICチップから情報読み出してSIMカードのIDと紐づけていて、だから特に何もしてなくてもSIMカード挿した時点で届くSMSに自分のの名前が入っててビビる。この場合のネットワークはUAEの二大通信事業者に入るdu。

開通手続きは生まれた年をSMSで返信するだけで10分もすれば(クソ遅いが)使えるようになるので、最低限の到着連絡とかはできる。ただしUAEはメッセージングアプリに強い規制をかけているので、LINEはぎりぎりテキストの送受信ぐらいしかできない。あと、観光客向けSIMでどうしてもオンラインの追加チャージの手続きがうまく通らなくて(AMEX, VISA, MASTERとどのカード試しても決済時点で詰まった)、仕方ないので初日からDubai Mallに新しいSIMカードを買いに行った。

ちなみにVPNにも規制がかかっているのでうまくやらないと無駄金を払うことになる。少なくともGoogle OneのVPNやAppleのプライベートリレーはアラブでは軒並みサービスを提供していないので、まあそういうことなんだろうと思う。僕が試した限りではOpenConnect方式で使えるもの(たとえば日本のMillen VPNなど)じゃないと無理。そしてVPN使った方が通信は速い。もしかするとUAE側でサーバー噛ませて検閲とかやってるのかもしれないな。知らんけど。

ちなみにMillen VPNのサイトでいうと、OpenConnectは「特別な通信方式で中国やロシアなどの通信規制が厳しい環境からも接続しやすい」とのことなので、アラブもまた厳しくなったんだろうと思う。現にみんな大好きExpressVPNにはブラウザからアクセスすることすらできない。ただし中国は最近ではOpenConnectですら繋がらなくなりつつあるっぽいが。

ちなみに、こういうゴタゴタが嫌(あるいは苦手)なのであれば、国外SIMの国際ローミングならその辺の規制がかかっていないらしく、つまりアラブ国外のSIMカードをAmazonで買って現地に持ち込むのが正解です。現にシンガポール・マレーシアの通信事業者が提供するMewfiのSIMカードではレビューに「LINEが使えた」という報告が上がっています。本当はahamoがアラブにも対応してくれるのが一番ありがたいんだけどね。

7. Dubai Mall

永久に見終わらないぐらい広い。地方のイオンより広い。全身ブランド物に身を包んだダサいヨーロッパ人とかがいてニヤニヤしてしまうけど、そういう俺もBALENCIAGAのスニーカーを買ったので人のことは言えない。まあ世界中どこにでもある超有名ブランドとかがたくさん入ってるモール。Fashion Avenue前の入口だけ巨大な扉とドアマンがいるのでそこから入ると大変気分がいい。

日系ブランドだと、メトロの駅から入った目の前に巨大な紀伊國屋と未来感あるSONYストアがあってぶち上がる。安めのカフェに行きたければCAFFE NEROあたりはカジュアルで入りやすい。名前は出さないけど、変に高いところに行ってもそんなに大したクオリティじゃなかった。ドバイでクオリティを求めるならもっと高いところに行かないといけないんだろうと思う。

SIMカードを買うなら、旅行先ではGoogle Mapsとかで地味に通信量を食うので普段より多めの通信容量で契約することをお勧めしたい(あとホテルのWi-Fiが使い物にならなくて夜YouTube見るのに…とかもある)。Dubai Mallで買うなら、ブランドとしてはduかVirgin Mobileあたり(Virginはイギリス系ブランドで、Virgin Mobileはいわゆる格安SIMのMVNOっぽい。Dubai MallにはVirgin Megastoreっていう日本でいうビックカメラみたいな店も入ってる)が入っているのでそこで買えばいい。僕はどうせテザリングしてMacでも使うことを考えて無制限プランにしたので結構高くついた。duの方が大手だけど店内では結構な人数が待ってるので、Virgin Mobileでサクッと買ってその場で開通手続きまで済ませるのは意外とおすすめ。

こんな高級デパートには食料品店としてWAITROSE (ウェイトローズ; イギリスのスーパーマーケットブランド)が入っている。最寄りのWest Zoneでも最低限は揃うんだけど、規模感が全然違うので色々買うつもりならとりあえずこっちの方がいい(ただしMallからメトロの駅までの帰り道が遠いので、帰り道でいうと先に書いたOnpassive駅目の前のDay to Day Hypermarketの方がいい)。

ここはもう肉から海産物まで揃ってる。海産物は怖くて買う気にならないけど、牛肉は滞在中にブロックで買って煮込んでみるつもりでいる。豚肉は買えるところもあるけど、アルコールに関しては旅行者が買うのは無理。

そう、こういうのを探していたんだ(ただしBIRYANI, ビリヤニはインド料理)

1日目はまだ自炊まではいかずにとりあえず現地のものを食べるつもりだったので、夕飯はこんな感じに。まさにこういうのが食べたかった。それぞれ800円ぐらいで買えたので、ドバイの観光地ど真ん中で調達した食事としては悪くないコスパだと思う(この辺でちゃんとディナーしたらアルコールなしでも5000円以上するし、それだけ払っても日本の1000円ぐらいのクオリティでしかない)。

8. Bur Dubai (Al Fahidi)

これ最高じゃない?

2日目はまずBur Dubai(バール・ドバイ)エリアの中のAl Fahidi Historical Neighbourhood(アル・ファヒディ歴史地区)に行った。Burj Khalifa方面からだとメトロをBurJuman Station(ブル・ジュマン駅)でグリーンラインに乗り換えてひと駅のSharaf DG Station、その4番出口から徒歩で約10分。徒歩10分が暑い上にグリーンラインへの乗り換えも地味にわかりづらいので、個人的にはBurJumanからタクシーを使うことをおすすめするけど、昼過ぎの猛暑でも歩けないことはない。途中に個人店のコンビニみたいなのがいくつかあるので、そういうところで身体を冷却しながら進むのもいいかも。RPGで回復ポイントに寄りながら制限時間内に抜けないとどんどんHPが減っていく毒のエリアみたいな。

アル・ファヒディの中の施設はそれぞれ営業時間がまちまちなので注意が必要(あと行ったらやってなかったみたいなのも結構ある)。昼間歩くと狂気の暑さだけど、その分人が全然いない。どの施設も大体扉が半開きで中では狂気の冷房がかかっているので、いろんな店を梯子しながら移動するとうまく動けるかもしれない。映画に出てくるような狭くて高い土壁の間を進んでいくのでかなり新鮮。

8.1 珈琲博物館(coffee museum)

入場料は10AED (400円ぐらい) と安い。中は珈琲か博物館どちらか一方でも好きならまず確実に楽しい。涼しい空間で中東と世界の珈琲の歴史や器具を眺めつつ、たまに中東家具のソファでゆっくりしてると試飲用の珈琲を出してくれるので、それを飲みながら次のルートを考えたりできる。貼られた大きな世界地図には日本のUCCの博物館が一番上に紹介されている。

8.2 貨幣博物館 (coin museum)

入場は無料。入り口で警備員さんにどこから来たのか聞かれメモされるだけ(その警備員もちょくちょくどっか行ってるので、いなければ素通りしていい)。ここはコイン自体よりは、写真にある通り建物2階の屋上から見える景色が新鮮なのでおすすめ。

9. BurJuman

Al Fahidi散策後は(また10分歩いて)Sharaf DG Stationまで戻り、さらにGreen Lineで1駅戻ってBurJuman Stationに。3番出口を出て目の前にドバイ最初期にできたショッピングモールBurJuman Mallがあるので、そこで軽食を取る。

モール系はDubai Mallに観光客が集中しすぎてるけど、あそこは結局グローバルな有名店が多くて、一般人にとってはドバイまで来て結局ルイ・ヴィトンですかみたいなところがある。BurJumanはローカルのブランドも多く入ってるし、マックとかも入ってるようなかなり大きなフードコート、あとは知らないカフェのテナントもいっぱいあって個人的にはこちらの方が使いやすい。

安めのカフェ(ちゃんとした食事を頼まなくて良さそうで、かつチップが面倒なのでテーブルオーダーではないところ)を探したところ、ドバイのいたるところに存在するCaribou Coffeeに落ち着いた(ただしCaribouはアメリカのコーヒーチェーンで、ドバイではスタバより数が多い)。

これで50AED、だいたい2000円。BurJumanの中だしまあこんなもんかな。

10. 自炊:2日目の晩飯

海外に行くと毎回必ず豚肉を半日近く煮込んで豚骨ラーメンを作るんだけど、イスラム圏で豚骨を入手するのはちょっと面倒そう(売ってるのは売ってる。でも需要が低いところでは質が悪そう)なので、今回は鶏肉を煮込むことにした。

BurJumanの食料品店でカットほうれん草、もやし、ラーメン、生卵を、ホテルまで少しかかるので肉は最寄りのWest Zoneで購入(ちなみに最終日にWest Zoneで牛ステーキ肉を買ったんだけど、低温調理したにもかかわらずタイヤぐらい硬かったので買う際は注意)。ホテル備え付けのフライパンが汚くて使う気にならなかったので、フライパンもBurJumanで一番安いのを1200円ぐらいで買った。滞在中の夕食、夜食のほとんどを自炊で賄うんだから余裕でペイする。やはり安いものは安い。

11. Al Quoz(アル・クオズ)

Al Quoz、特にAlserkal Avenue(アルセルカール・アヴェニュー)にいくなら、レッドラインのOnpassive駅で降りて、駅の目の前(Onpassive Metro Bus Stop Landside)から出る110番系統のバスに乗るのがいい。ちなみにこれ以外のルートだと、バスを降りてからAlserkalまで12-16分ぐらい歩くことになるので全くお勧めできない。基本的に夏場のドバイで日中に10分以上歩くのは不可能だと思った方がいい(もちろん頑張れば歩けるんだけど、目的地で汗ぐしょぐしょになってるのも嫌じゃないですか)。

バスはだいたい常に何台か停まってるけど、系統と行き先はバスの側面に表示されてるので割と親切。乗り降りのタイミングでNolカードをタッチするだけなのでそんなに怖がる必要はない。見てる限りは前後どちらから乗降してもいいっぽい。空調の関係で扉が閉まってたら扉の開閉ボタンを押せばいい。

110番系統は途中でバスターミナル(Onpassive Bus Terminus)を経由するので、2駅先のAl Quoz Creativeで降りるとAlserkal Avenueの道路を挟んだ真横に着き、徒歩3分ぐらいで済む。明らかに一番楽。

画像のとおり110番系統はOnpassiveとAl Quozをひたすら巡回するので、乗り過ごすと次はもうLandsideに戻る。(ちなみに、Onpassiveは2023年頭に改名されるまでAl Safa駅という名前だったので、バスの車内アナウンスが8/31時点でまだAl Safa Metro Bus Stop Landsideになってるけどもちろんちゃんと着く)

11.1 alserkal avenue

入った瞬間分かったけど、alserkal avenueはかなり僕好みの場所でした。たぶん滞在中にもう何回か来る。僕の場合は隣駅っていうのもあるけど。

11.2 a4 space by alserkal

有名なカフェはいくつかあるけど、やっぱり僕の場合はコワーキング感のあるA4 Spaceが良かった。alserkalが運営してる。

クリエイティブ系ノマド人間が好むタイプのお洒落カフェ。現にノーブランドの無地Tシャツにジーンズでパソコン持ち込んで作業してるタイプの人が常に3-4組はいた。さすがに旅行先でコワーキングを契約するのは馬鹿みたいだけど(何よりホテルのラウンジで作業すればいいし)、ここはカフェなので使いやすい。混むほど客が来る感じでもなさそうなのがすごく適度でよい。天井の高い明るくて開放的な空間で、アメリカの大学図書館とかもそうだけど、基本的に色々な形のイスが置いてあるカフェは”正解”なんですよね。

11.3 Leila Heller Gallery

そこからギャラリーに。たくさんあるなかで、とりあえず今回はLaila Heller Galleryに行った。もちろん撮影許可は取ったけど、僕は基本的に美術館で写真を撮るのが嫌いなので、写真はあまり載せないことにする。でも個人的にはいくつか気に入った作品も見つかった。

他にも映画館(Cinema Akil)やレコ屋(THE FLIP SIDE)、カフェ(Nightjar Coffee Roasters)などいい感じのお店がたくさんある。レコ屋はかなりいい感じのDJブースがあってスムースなHip-Hopがかかっており雰囲気は最高だったけど、奥で店員さんがずっとDeep Houseを作っており音がぐちゃぐちゃになっていて笑ってしまった。

11.4 Nightjar Coffee Roasters

別日にNightjar Coffee Roastersにも行ってきた。写真じゃわかりにくいけど、店内は薄暗くて、昼間からDJが結構な音量でレゲエをかけていた。マレーシアとかもそうだけど、アルコールの提供が少ない国っていうのは昼間からシラフでこういうバー営業みたいなことやってる店がたまにある。A4 Spaceとは客層が全く違って、いい意味でうまく棲み分けされてる。

11.4 Day to Day Hypermarket @ Onpassive Sta.

そんな感じで、帰りに同じ場所から110番バスに乗ると、Onpassiveで降りた本当に目の前に24時間営業のDay to Day Hypermarketがあるので、必要なものはこちらで調達できる。ここに関してはちゃんとHypermarketになっていて相当でかい。(2階フロアにはSHEINで売ってそうな600円のチンピラ柄シャツとかがいっぱいある)

日本でもそうだけど、毎日その場で見つけた食べたい具材を適当に買い増していくスタイルなので、適当に舞茸らしきものと替え玉に使えそうなタマゴ麺を買い増して気が済むまで煮込んで適当に食べる。3日目にしてほぼ日本での食生活と変わらなくなってきた。

12. Bay Avenue

4日目、せっかくBusiness Bayに滞在しているのでこの辺りも散策した方がいいことに気づいた。City Premiereの裏にはBay Avenueというショッピングモールがあるので行ってみることに。(直線距離だとめちゃくちゃ近いんだけど、間に太い幹線道路があってそれを避けていく必要があるので10分ぐらいは歩く)

Bay Avenueはドバイの中でも都会と公園のバランスが割といいなっていう印象。ただ入ってる店は別になんてことはなくて、どこにでもあるスタバやマック、KFCなどが一通り入っている。とはいえ、どこの国でも必ず現地のスタバとマックに1回は行くことにしているので行ってみる。

まあどこの国でも一緒なので特筆すべきことはない。名前を聞かれても絶対にJunが聞き取れなくてJimって呼び出されるところまで含めて全部同じ。マグカップは買った。

ドバイはとにかくショッピングモールが大量にあるけど、差別化できているかといわれると微妙なところではある。ものすごくはっきりいうと、宿の徒歩圏内じゃなかったら来たことを後悔していた。まあ近いからなんでもいいし結局滞在中に3回行った。

13. Dubai Fountains

結局Bay Avenueのスタバで進める予定だった仕事が早めに終わったので、金曜21時からDubai Fountains(ドバイモールの中の噴水)に遊びに行った。例の噴水ショーを見ておかなければならない。それぐらいの時間にDubai Mallにいると大体みんな中庭の方に歩いていくので、適当に流れに身を任せていれば着く。必要ならGoogle Mapsで方向を確認しながらモール内を池の方になんとなく歩いていってどこかの出口から出れば必ずたどり着く。

「あーこれがドバイが観光客に見せたい景色なんだな…」と思う世界が目の前いっぱいに広がる。黄金のディズニーランドみたいな。たぶんだけど、これはいくら他人のブログで見ても仕方なくて、自分の目で確かめた方がいい。それぐらい極めて異様な非日常の空間。とはいえ僕はこういう夜のキラキラした(≒馬鹿みたいな)ライトアップが割と好物なので意味もなく2時間ぐらいいた。

Dubai Fountainの噴水ショーは18時から23時まで30分おきに実施される。1回あたり約3分ぐらいで想像以上に短い。ショーには何パターンかあるけど、何周もするためにその都度27分待つほどのものではないなというのが率直な感想。周りの窓辺の店で食事しながら3周ぐらい見るのが最適解だし、たぶんそのためのネタの一つなんだろうと思う。ドバイという街は、こういう客の動かし方のデザインが上手いなという印象。

噴水の後ろにそびえたっているのがBurj Khalifa。建物自体にも映像が投影されるけど、基本的にはかっこよく作られたEMAAR (政府系不動産企業) の宣伝動画。

この街の良さは、たとえばBurj KhalifaやDubai Fountainsに22時に遊びに出ても、基本的に酔っぱらってる人間が(それこそ日本と比べたらほとんど)いないことだと思う。ドバイモールの周りでディナーにちゃんと飲むとかなり高くつくので、結果として綺麗な遊び方になる人が多いのかもしれない。(もちろん庶民には見えないところで汚い遊び方をできる店もあるんだけど、俺はどちらかというとメトロで乗り合わせた現地人と音楽の話で盛り上がったことにかなり大きな幸せを感じたのでこれでいい)

帰りにDubai MallのWaiteroseでキッコーマンの醤油とタイ米を買った。肉と野菜と卵のストックもあるので、これで食生活に困ることは完全になくなった。ここに来ればごまドレに焼肉のタレ、味噌に醤油まで全て手に入る。

14. Burj Khalifa

日中は単純に仕事してるのもあるんだけど、Prime Hoursは避けた方がいいだろうという判断から、オンライン予約で月曜22時のチケットを取って、念のため21時半ぐらいにDubai MallのLG階に行った。最初の電子チケットの確認に数分待たされたけどそれ以外は全く待たずに進めた。最初は一番上のラウンジまで行くつもりだったんだけど、結局124FのAt the Topだけにした。というのも近づくにつれパリピ観光客的な空気感が強くなってきて、ひとりだとさすがに居づらくなってきたため。

ドバイの街並みを見下ろすなら絶対に夜景の方がいいと思って22時に来たんだけど、思ったより室内の灯りの反射が強くて上手く撮れなかった。シカゴの方が感動が大きかった。(また追記する)

15. Dubai Creek

15.1 Mohammed bin Rashid Library

グリーンライン終着のCreek Stationに降り立つと、少し先に見慣れない形の建物が見える。これがドバイのMohammed bin Rashid Library (モハメド・ビン・ラシッド図書館)、略してMBRLと表記されていて、2022年に一般公開されたばかり。ドバイには他にもDubai Public Libraryとしていくつかの公立図書館があるけど (Al Mankhoo, Al Ras, Umm Suqeim, Al Rashidiya, Al Twar, Hor Al Anz, Hatta, Al Safa…)、MBRLは他と少し違う。そもそも他の公立図書館は利用登録証の発行にパスポートと顔写真を提出して8000円ぐらい取られるけど、ここはネットで利用登録さえすれば無料で使える。

グリーンラインの端だからアクセスは少し悪いけど、とにかく人が少なくて静かだし、建物も綺麗で電源もある。飲食は禁止だけど、カフェが2つ (Tendain Café MBRL, Trois Coffee Shop) 併設されてるから、休憩がてらそっちに移動するのもあり。とにかく仕事がめちゃくちゃ捗る。

16. Al Seef

Al SeefはBurJuman Stationの1番出口から北東に伸びる道をまっすぐ歩いていくと辿り着く、いわゆるDubai Creek沿いのカフェや飲食店の街並み。夜景は綺麗だし、座るところもたくさんあるのでここで佇んで時間を過ごすのはとてもよい。ただ、日中は暑すぎて不可能なので、予定を調整して21時前から22時過ぎまで1時間半ほど散策した。それでも34度あって、Tシャツとその上のシャツは汗でひどいことになった。

暑すぎるのでどこかのカフェで休憩を挟んだ方がいい。

いくつか有名なカフェはあるものの、この日はあまりお金を使いたくなかったのもあり、オールドドバイの建物に隠れつつ絶妙にちょうどいい立地のBuskin Robbins (いわゆるサーティワン) に寄った。客がいなさすぎて明け方の牛丼屋と同じ空気なのと、アホほど汗かいて散歩した後の狂気の冷房で一瞬で寒くなるので長時間の滞在は不可能(当初はここで論文を1本読むつもりで来たものの秒速で断念)。

17. Financial Centre (DIFC)

17.1 国際金融センター

ドバイの国際金融センター(Dubai International Financial Centre, DIFC)にも行ってきた。ビジネス世界に観光を食い込ませたような感じで、数年前まで働いてた東京の日本橋っぽいなと(少しだけ)思った。ドバイの金融産業界の第一線で働いてるような人たちが打ち合わせしながらランチするようなカフェが並んでいて、僕もそこで仕事を進めた。日本橋で働いている時は逆の立場で、観光客邪魔だなーとか思っていたんだったなと懐かしい気持ちになった。変に高級なせいで仕事中にお店のマネージャーが”Good Evening!”とか声かけてくるのが絶妙に邪魔だなとは思ったけど、まあそういうもんなので仕方ない。

17.2 未来博物館

めちゃくちゃすごいんだけど一人で来たのをかなり後悔した。一人がこんなにいづらい空間も久々だった。museum (博物館)とはいうけど実態はアトラクションに近くて、各エリアでそれぞれガイドの人と一緒に団体で進んでいく感じ。展示としては宇宙や生物の多様性についてのものが中心で、どれもインタラクティブだったりバエだったり、いずれにせよ見せ方が上手い。扱ってる内容自体は意外と難しいけど、展示の見せ方が面白いから子供でもよくわからないながらに触ったら楽しいみたいなものが多い。そして、とにかくスタッフが全員めちゃくちゃに優しい。子供がいたら絶対連れてきたかっただろうなという謎の後悔すら(子供いないのに)感じた。ただ、ガイドさんの話は全編英語だから日本人としては連れていく人が限られるかもしれない。

18. アブダビ

僕は「旅行中にさらに別の場所に旅行する」というミッションを課していて、本当は滞在中に2泊3日でエジプトに行こうと思っていたんだけど、やるべき仕事が意外と積み重なって日程調整がうまくいかなかった。せめてもの旅行として日帰りでアブダビまで行くことに。

ドバイ・アブダビ間の移動は基本的にバスかタクシーしか選択肢がない。とはいえバスも別に難しくないので普通にバスで行くことを勧めたい。バスで行く場合、レッドラインでIbn Battuta Station (イブン・バットゥータ駅) まで行き、目の前のバス停からE101系統のバスに乗るのが一番楽(E101系統は20分に1本)。ちなみに2時間弱のバス旅ではトイレなどあるはずもないので、先にIbn Battuta駅前(というかバス停の真横)にある巨大モールIbn Battuta Mallでトイレなり食事なり済ませておくことをお勧めしたい(ただしモールの営業は10-22時)。ちなみにイブンバットゥータモールに関しては、モール自体が意味わからんぐらいでかいとかエリアがエジプト、ペルシャとか分かれてるとかまあ色々あるんだけど、日本人が気になるのはペルシャエリアのスターバックスかもね。世界一綺麗なスタバと銘打ってて(まあ何を綺麗とするかの問題で、僕はスターバックス富山環水公園店の方が好きだけど)、個人的には悪い意味でスタバらしくないと思ったかなあ。アブダビに行く予定があるなら、イブンバットゥータのスタバで昼食を済ませるっていう手もあるかも。アブダビ行くでもなくわざわざレッドラインの端まで出向くほどの店舗ではないかなあ。

特に予約も必要ないので、Nolカードに25AEDチャージしてタッチするだけ。ちなみに帰りのAbu Dhabi Central Bus Stationにはドバイ行きのチケットを買うカウンターがあるけど、あそこでチケットを買うと違う会社のバスに乗ることになってNolカードが使えないので、帰りも直接E101系統のバスを見つけて乗り込めばいい

E101は適度なリクライニングで座席もそれなり(身長185あると狭いけど普通の人ならそこまでじゃないかな)。誰かのブログで途中2駅止まらなかったって書いてあった気がするけど、それは単に降車ボタンを押さなかったからで、ちゃんと「押さないなら通り過ぎるよ」ってアナウンスされる。アブダビには電車や地下鉄がないので、あんな砂漠の真ん中で降りる人もあんまりいない。

アブダビでの目的は2つ、ルーブル・アブダビとシェイクザイードグランドモスク。アブダビは公共交通機関がバスとタクシーしかない街だけど、その分主要な行き先には全てバスの路線が通っている。たとえばE101を降りたアブダビのCentral Bus Stationの近くにルーブル・アブダビ行きの94番系統のバス停があるので、美術館の目の前まで30分。同様に美術館からグランドモスクへも同じ94番バスの反対方向で辿り着ける。ルーブルアブダビとグランドモスクが正反対に位置しているのでどうしても効率的には回れないけど。

18.1 ルーブル・アブダビ (Louvre Abu Dhabi)

まさか本家ルーブルに行く前にアブダビでルーブル・アブダビに行くことになるとは思わなかった。ここは本家ルーブルから一部の展示品が巡回してくるので、意外ととんでもないものに出会えたりもする。僕はモンドリアンが好きなので、Compositionの実物が見れたことに感動した。誰かも書いてたけど、このmuseumは博物館って感じ。もちろんそれを訳し分ける必要はないんだけど、でも博物館って感じがするというのはなんらかイメージ形成がされてるからに他ならないとは思う。特に、常設展は人類の発展の歴史を芸術品で巡っていく展示で、博物としても芸術としても面白い展示のされ方になっている。よく僕は美術館で「すごくよく見てますねー」なんて声をかけられることが多いんだけど、ついにルーブル・アブダビではインタビューまでされてしまった。

ルーブルに4時間以上いたせいでモスクに行く時間がなくなった。