ベンチマークスコアと時代の変遷

なんか不意に気になったので、研究室に置き去りにされているLinuxサーバー(最近はほとんど稼働していない)の現状の計算能力を調べてみた。というのも、いろいろオーバーホールしてもう一度使おうと思っていたのだが、パフォーマンスが相当低い気がしてきてこのままでは丸ごと買い替えないとダメなのではないかと思い始めたからだ。

うちの研究室には2台のLinuxマシンがあるが、いずれも購入から7年ほど経ったコンシューマー向けハイエンドといったところで、まあ50万弱ぐらいのワークステーションである。これまでの論文はほぼこの2台から生み出された(途中からスパコンとか使い始めて以降急激に使われなくなっていったが)。

参考までに今使っているMacBook Proとスペックを比較しておくと、

Linuxマシン

OS:Ubuntu 20.04.1 LTS 5.4.0-58-generic x86_64
ベースモデル:HP h8-1580jp
マザーボード:PEGATRON CORPORATION 2ACE
CPU:Intel Core i7-3930K(3.80 GHz 1 Processor, 6 Cores, 12 Threads)
GPU:NVIDIA GeForce GTX 660
RAM:31.30 GB
 

MacBook Pro(16-inch, 2019)

OS:macOS 10.15.7 (Build 19H2)
ベースモデル:MacBook Pro (16-inch Late 2019)
マザーボード:Apple Inc. Mac-E1008331FDC96864 MacBookPro16,1
CPU:Intel Core i9-9980HK(2.40 GHz 1 Processor, 8 Cores, 16 Threads)
GPU:AMD Radeon Pro 5500
RAM:64.00 GB
 

なんかもうこの時点で悲しくなってきた。比較するまでもなさすぎる。CentOSのプロジェクトが終わるので先日HDDを買ってきてUbuntuに載せ替えたが、もはやそんな次元の話ではない。なんでこんな老衰マシンをわざわざサーバーにして使っているのか。GPUなんかもはやGTX 660だぞ。

ベンチマークテスト

調べるまでもないが、逆にどれぐらいスペック差があるのかが気になってきたので調べることに。使ったのはクロスプラットフォームで実行できるGeekbench 5のフリー版。

結果は…

かなしみである。スペックの時点で既にあれだったので当たり前なのだが、45万のMacBook Proと比べて差はあまりにも歴然。Apple製品はスペックに比べて値段が高いわけで、Linux側は比較的コスパが高かったはずだが、あれだけ高いモデルを買っても7年でここまで変わるんだなあと思うと時代の変遷とは恐ろしいものがある。これをチューンアップすることと考えると、結局CPU、GPU、マザーボード、欲を言えば電源まで、つまり結局丸ごと変えざるを得なくなる。だとすれば一から自作で組み立てた方が早い。