音楽スタジオ再設計メモ

2020年になりましたがやるべきことは別に変わらず、ひたすらこなしていくだけです。面白いネタがあればいつでも誘ってください。

音楽スタジオ再設計メモ

引越しにあたり天白のスタジオを取り壊してしまったので、今の家に新しくスタジオを組み直すことにした。

新居の現状

1 防音処理

まずもって根本的に防音しなければいけない。いくら角部屋とは言っても上と下はいるし、広小路通に面したこの家ではどう頑張ってもレコーディングにノイズが入る。防音はボーカルブースとスタジオ全体の2段階で処理した方がいい。天井が不要ならラブリコ(床から天井まで伸びる突っ張り棒)をベースに壁を作っていけばいいんだけど、今回の場合そうはいかない。天井と床の防音が大事なのだ。

ボーカルブースはまた一から作らなければいけないので、これは木材で作るしかない。問題はボーカルブースの扉で、それさえ解決できればなんとかなる。

ボーカルブースはまず木材で電話ボックス大の木枠(柱)を作り、そこに壁面パネルを貼り合わせていく。柱と柱の間に防音材を詰め込んだ上で、反対側から壁面パネルをもう一回貼る。床板を貼ってからその上にラバーマットを敷く。そして全面に吸音材を張り巡らせる。この構造にすれば最低限の機能は果たせる。最後にマイクなどのケーブル通しをなんとか頑張って作る。それで完成。

2 インターフェースとスタジオラック

これまでレコーディングに使ってきたBehringer Q502USB XENYXは、コスパだけで見ると本当に最強という以外に言葉がない。ホームスタジオレベルのPAミキサーにUSBオーディオインターフェイスを載せてパソコンとのオーディオI/Oもこなすので本当にありがたい。これといって音がいいと思ったことはないが、機能で見た時にこれで1万円を切るのは割とすごい。ただ操作が割と独特で、要は使い勝手が(ほんの少しだけ)悪い。

ここからはハードエフェクターを導入しようとしているので、これを機にオーディオインターフェイスもラックにしようかなと少し考えている。ラックっていうのは要はこれ。

(こういう時にInstagramのembedは便利)

スタジオラックはサウンドハウスで買えばいいかなー。ラックの位置があまりにも低いと(ただでさえ背が高いわけで)操作しづらいから困るし、サイズが合うようならカラーボックスの上に置くことも検討するべきかもしれない(カラーボックスは大抵作りが甘くて不安定だからちゃんと固定しないといけないけど)。

ラックとしては、まずもってインターフェイス、そしてハードエフェクターとしては(将来的にはアナログ回路の機材を入れたいんだけど)TASCAM TA-1VPを入れたいなあというのがある。ここまでずっとWAVES Tunesでピッチ補正とケロらせをやってきたんだけど、鳴りがちょっと思っているのと違って困ってるんですよね。とはいえTA-1VPを入れるということはインターフェースからパラでボーカルと音階情報をそれぞれAUDIOとMIDI OUTから吐いて、それをTA-1VPに流し込んで加工されたものをまたオーディオのインプットに戻す形になるんだろうし、(セットアップとしては明らかに面倒なので)出先での制作とかライブでの使用も見越して普通にソフトFXとしてAuto-Tune Evoなり持っておく方が楽なんだろうとは思うんだけど。

3 鍵盤

最近とにかく鍵盤を弾くのが楽しいので、いい加減ちゃんとしたものを買う。もうM-AUDIO Keystation mini 32で全部やるのは無理。コンパクトでコスパも良く、機能のカスタマイズもできるかなりいい機材ではあるのだが、今の制作フローではもはや機能性が不足している。先のインターフェースにせよ、全てはコスパ重視で買った機材なのだ。

散々いろんなものを検討したけど、結局鍵盤は Native Instruments KOMPLETE KONTROL S49にします。KOMPLETE KONTROLのしかもS-Seriesを買おうとしているのは、Light Guide、Smart Play、NKS(Native Kontrol Standard)の3機能が全部欲しいから。特にLight GuideはSにしかない。Smart Playもありがたい機能で、minorコードも全て白鍵に配置してくれたりアルペジエーターも載ってたりと面白い。アルペジオは結局のところ乱数生成のアルゴリズム次第なので、Live上のデフォルトのアルペジエーター以外にいくつか持っていても損はない。

これだけ錚々たる機能に慣れてしまうとせっかくここまで練習してきた鍵盤が弾けなくなりそうで怖いのだが、まあ元から大して弾けないし別にいいか。頭に思い描く音楽さえ作れるならそんなことはどうだっていい。NKS(Native Kontrol Standard)周りはWAVESのプラグインも対応してくれてたりして、鍵盤からDAW上のエフェクターをコントロールできるのは結構ありがたい(もちろんフィジコンも買うんだけど)。この機能群をみてしまうと、正直A-Series買うなら他の鍵盤でいい。このためにKOMPLETE KONTROLは存在するのだ。実際 M-AUDIO Keystation 49 MK3 なんかMIDI鍵盤としてのコスパだけなら相当いいはずなので。

最近作った曲

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いつぶりか分からないぐらい久々にキレイめドラムンベースを作った。この小さくてわかりづらい再生ボタンを押すと音楽が流れます。