新居スマートホーム計画

新居スマートホーム計画

これ割と読まれているみたいなので2020年版を『秘書兼スマートホーム計画2020: <Project Jarvis> Phase II』として書き直しました。ただこっちは結構プログラム書いたりしてるのでとっつきづらいかも。


東京の1SKの家もスマートホーム化でかなり便利なオートメーションを実現していたのだけれど、このたびご縁をいただいて、大学院時代に5年間住んだ名古屋市に戻ってくることになった。したがって新居のスマートホーム化計画を再始動する。

東京時代のスマートホーム化

そもそも東京時代にスマートホーム化を強力に推し進めた理由は、ひとえにリビングの電球がダクトレールタイプのスポットライトだったためで、要は電気を消すのにいちいち部屋の端の照明スイッチを押しに行かなければいけないという不便さに端を発している。
そのダクトレールをIoT化するには、当時Phillips Hueのスポットライトタイプのものを取り付ければいいのだが、HueのスポットライトはGU10口金という日本では圧倒的にマイナーな形式の電球で、そのままでは設置できない。ダクトレール側はE11口金だったので、AmazonでE11→GU10の口金変換アダプターを購入し、無事に設置した。(マーケットプレイスで買ったら発送元が中国だったのにはまあまあ驚いた。高いわけだ。)

Hue Certified Refurbished

HueはAmazon UKからのInternational Shipmentだけど、普通に高くて少しでも出費を抑えたかったのでCertified Refurbishedのものにした。

それをアダプタ使って変換してダクトレールにつけた。あとはAmazon Echoが通常版なのでHueのhubも設置すれば完了。

という形で前の家では良かった。
あとは基本的に有線が嫌いなので、ほとんど赤外線コントローラでなんとかしていた。

名古屋の家のスマートホーム化

今回の家は、まず間取りが広くなった。家賃同じなのに1LDKになった。面積でいうと3倍ぐらいになった。

解決すべき課題として、
・寝室のシーリングライトが設置されていない(!?)
つまり入居初日から「寝室が闇」という重大な問題があり、これは早急に解決されなければならない。
・しかし寝室はダクトレールではない
これまで使っていたHueはそのまま使えないし、仮に適当にシーリングライトを買うと結構な額出して買ったHue bulbが余る

プラン1:Hueは売り飛ばしてpopIn Aladdinを導入

popIn Aladdinはクラウドファンディングで大成功した3 in 1シーリングライト。具体的にはシーリングライトの上にプロジェクタとスピーカーが内蔵されていて、シーリングライトさえ設置すればAmazon Prime Videoなんかを簡単に大画面で壁に写せる代物。

正直かなり迷っている。シーリングライトにプロジェクタが内蔵されているので別でプロジェクタを設置する場所も取らないし、使わない時でも場所を取るテレビとは根本的に違う。

問題は、
・値段が高い
・我が家の壁の形が変
・我が家の壁までが絶妙に近い
・他の映像入力が取れない
・Hueが無駄になる
あたりか。
値段は、もちろん買えるには買えるんだけど、1LDK転居に伴いダイニングテーブルやソファも買わなければいけない中で、プロジェクタ内蔵とはいえたかがシーリングライトにいきなり7万出すのもなというのが率直な感想。あとは単純に壁がやたら近く、普通に写しても50インチもないような気がする。どうせなら60ぐらいほしい。
なおかつ通常の長方形の部屋ではないので、あまりちょうどいい壁もないというのが率直なところ。これはスクリーンを吊ればいいんだけど、場所とるんだったらテレビ買うのと同じなんじゃないかという気もする。

Works with Alexaではない点については、オンオフぐらいならAlexa連携の赤外線コントローラでどうとでもなる。どうせエアコンのコントロールのために置くのだからそれはいい。

プラン2:Hueは売り飛ばしてアイリスオーヤマのworks with Alexaモデルのシーリングライトを買う

Alexa対応LEDシーリングライトCL8DL-6.0UAITだと、仮に余裕を持って8畳用を買ったとしても1万5000円ぐらいで済む。さらに寝室のコントロール用にEcho Spotを買い足したとしても3万。ディスプレイはEcho Dotでかなり小さくなるものの、どうせプロジェクタならSONYの超短焦点プロジェクタLSPX-P1あたり、あるいは普通にテレビを将来的に買えばいいような気がしている。結果的な支出は増えるのだけれど、住んでみつつ段階的に買い足すというのは悪いことではないと思う。

問題は、
・Hueと比べたアイリスオーヤマのwork with Alexaの信頼性
これに尽きる。はっきり言ってHueの操作性の良さは圧倒的なので。あとは、調色対応とは言ってもHueのイメージで調色を考えるべきではなく、要は電球色か昼光色かの切り替えの話。

プラン3:今のHueスポットライトを無理やり使う

うちの天井は埋め込みローゼット(耳付き)なので、一般的なシーリング端子に対応したダクトレールを買えばなんとかなりそうな気がしている。イメージとしては下の画像のようなもの。

ただし、現状だとGU10口金のダクトレールには「調光、調色電球や、調光式の壁スイッチは故障の原因になりますのでお使いいただけません。」という注意書きがあったりするので、商品選びには注意しないといけない。

そして万が一Hueを売り飛ばす場合の値段も調べておかなければならない。

鍵関係

前の家では、マンションのオートロックは専用のカードキーのみ、玄関も同じカードキーもしくは暗証番号、というなんだかよくわからないシステムだった。モデルは確かiRevoのGATEMANだったと思う。
玄関は暗証番号で手ぶらと思いきやマンションに入るのに結局カードがいるのでなんだかんだ不便だったし、カードキーというよりSuicaで開いてくれればいいのに、とずっと思っていた。そうすればiPhoneのエクスプレスカードの設定使ってTouchIDなしのかざすだけで解錠できる。

そして今回のマンションは入り口のオートロック部分が暗証番号、玄関は通常の鍵という構成。したがって自宅玄関だけハックすればSuica解錠が可能になる。

ただし、

・Wi-Fi認証のものは使いたくない
これはつまり、よくある「クラウドで認証かけることでいつでも外部からユーザの追加が可能」みたいな仕様。下手にこれにしてしまうと、所詮は自宅Wi-Fiなので接続が不安定で障害に陥る可能性がある。家が広いからとメッシュルーター組めば解決できる話でもない。現にAmazon Echoがよく「インターネット接続がうまくいきません云々」って言ってることからもわかる。所詮はマンションタイプの光回線であって、ルーターの先がそもそも信用ならない。

つまるところ、できれば本体内部で認証を完結してほしい。ラズパイで組んだ場合、データベースにハッシュ化して格納しとけばそう大変でもないはずで、最悪玄関前からsshでつないで解錠とかもできなくはない。ただし自分で作るのは面倒。

・Bluetooth認証のものも使いたくない
文句が多いなと思われるかもしれないが、スマートロックの先駆けはBluetooth認証だったような気がする。なぜかというとBluetoothで接続して近づいたらハンズフリーあるいは遠隔操作で解錠、あたりの実装がしたいから。しかし、実際のところスマホでわざわざアプリを立ち上げてドアを解錠することはあまりないし、例えば一泊するだけの友人にわざわざアプリ入れさせてまで権限委譲というのもコストが大きい。
家の中でもいろんなBluetooth機器と連携とってるから、常時カギとBT接続してリソース奪われるのは困るというのもある。そして、現状ではどう頑張っても「在宅中の誤認識で解錠」の問題があるんじゃないだろうか。玄関の外に2箇所ぐらいビーコンでも貼っとけば電波強度の差で認証者が玄関の外にいるのか内にいるのかの判定ぐらいできないこともないだろうけど。

ただし、一般的な法人利用と違って設置場所が玄関(=屋外)なので、FeliCa認証部分を普通に盗まれる可能性がある。特に外側はただ貼り付けているだけなので、盗む必要はなくともバリッと剥がせるし、何よりうちの玄関は(マンションの2階ではあるものの)暴風雨なんかになると雨水が玄関までかかる可能性がある。その辺の工夫もしないといけない。

もう少し考えよう。