新美ゼミへの応募について

新美ゼミへの応募にあたって

*これは2020年度にゼミに入る人たち(2019年募集)向けの文章です。年度が違う場合には最新のものを探してください。

今日は1年生向けにオープンゼミ(専門ゼミ応募のための公開ゼミ)をやったんだけど、見学者が出入り全部合わせると100人超えてて、なんかもう逆に引いた。前の週ぐらいから「0人だったらどうしよ笑」とかゼミ生と話してたんだけど、蓋開けたらこれだよ。どんだけ見に来るんだよ。ただでさえ風邪ひいてたのに声ガラガラになっちゃったよ。

たぶん応募者の一部は僕の名前をググってここにたどり着くだろうから、この際ゼミ運営について色々書いておこうと思う。

1 ゼミ活動について

勉強とか就職とかそんなつまらないことは全部抜きにして、大前提として、単純に頭を使うことが楽しくないならこのゼミでやっていくのはたぶん無理です。

講義室でのゼミではお菓子やドリンクの持ち込みは自由ですが、一方で話の論理的なつながりや前後関係などについてはみんなで徹底的に考えます。ゼミは楽しくやるのが大前提ですが、内容のレベルはそれなりにあります。(俺は本当はゼミをカフェでやりたいんだ。校友館2FのBakery & Book Cafeとかで、外面は楽しいのに中身はバチバチみたいなのがやりたいんだ。んで終わったらみんなで何事もなかったかのように楽しく飯を食うみたいな感じにしたいんだ)

基本的に、マーケティングに限らずどうでもいいことまで僕の頭の中身を片っ端から叩き込んでいきます。いろんなことをやっていく中で「そんなことやるのは時間の無駄だと思います」「もっと効率的に役に立つことだけ勉強したいです」という人も時々いますが、最も大事なポイントとして、まだ20年も生きていない1年生の皆さんや30年も生きていない僕には「ある行動が人生において無駄なのかどうか」を評価する能力はないです。皆無です。スマホ、スマートスピーカー、ロボット掃除機、何もかもの普及とそれに伴う社会の変容を予見できないのと同じで、10年後の社会の移り変わりを踏まえて何かを学ぶなんていうのは無理です。「急がば回れ」というその一言に要約されてしまうわけだけど、要は全部やればいいんだよ。

オープンゼミでも言った通り、たぶん来年も名古屋マーケティングインカレ(NMI)関連のことをやります。NMIはあれでなかなかに面白い。

名古屋マーケティングインカレ2019@愛知淑徳大学
第1回中間報告発表会全体写真

学生にとっては他大学の学生や先生と意見交換できる場はもちろんプラスになるだろうし、僕にとってもゼミ生以外を指導する中で確実に自分に返ってくるものがある。下の世代が今どんなことを考えていて、何に興味があって、どんなものを目指しているのか、社会をどうみているのか、それがわかるだけで楽しい。まあ一番楽しいのは大会の後の飲み会での議論なのだが。文化、芸術、教養、歴史、そういうトピックについて真剣に話せる場はあまりない。

とはいえ2年生で何の知識もなしにインカレに突っ込むのはちょっとあれなので、来年は準備期間にするかもしれないけど。そこはゼミ生との相談次第かな。

やってることとしては、オープンゼミで言った通り基本的にはデータ分析に基づくマーケティング提案です。目の前に与えられたデータからこんなことがわかりそうだ、人々はこういうプロモーションに対してこう反応するみたいだ、そういうことがわかったところで施策の提案につなげていく。使っているデータは主に株式会社インテージ様よりご提供いただいているi-SSPです。i-SSPではインターネット閲覧、アプリ使用、POSデータなど消費者に関する多面的なデータが取れているので、これを使って消費者のゲームアプリの利用状況と購買行動について調べてみたりとか。それに加えて自分の気になることがあれば追加でアンケートを取ったりインタビューしたりで確かめていく。使うソフトはIBMのSPSSが主。SPSSならプログラミングも必要ないし、求められる統計知識とPCスキルのバランスもちょうどいい。

はあ、ゼミ生と学会発表とかできないかなー。今のペースならあとちょっとでできそうなんだけどなあ。研究にがっつり興味ある学生さんも歓迎します。

2 ゼミで求めている学生像

大前提として能力は求めますが、一番欲しいのは「自発性」と「興味の幅広さ」です。その2つが備わっていればその他のことは大抵なんとかなります。イキってて全然いいです。うちのゼミではちゃんと物事を論理的に捉えられる真面目な人材から発想がぶっ飛んだクレイジー人材まで広く求めています。

2.1 自発性

うちのゼミは自分から動かないと全く何も起きないです。インカレ出たい、こういうテーマやりたい、気になったので調べてみました、などなど、まず自分で動いてから、その結果を僕に教えてください。わからないことは聞いてくれればなるべく助けます。これまでこんなことやってきました、みたいなのをどんだけでも自慢してください。僕もそれに負けないエピソードがどんだけでもあります。

2.2 興味の幅広さ

オープンゼミでも伝えた通り、基本的には何にでも興味を持てる人じゃないとうちのゼミは厳しいです。「好きなモノもなく、興味も持てない、でもマーケティングはしたい」っていう人がたまにいるんだけど、物事に興味を持てないのにマーケティングだけやるのはたぶん地獄です。まず自分の譲れない分野を見つけてください。趣味とか興味とかそういうものを見つけるにはインプットがないと無理なので、必然的に色々なものを見たり体験したりすることになる。だからこそ多趣味な人や一つのことを深く掘り進めた人と話すのは本当に楽しい。僕の場合だと、特定の音楽分野、IT知識、海外経験あたりならその辺の人には負けません。(スポーツと運動以外のことは)教えてくれれば大体興味を示すはずです。

同時に、専門ゼミの要項にも書いてあったと思いますが、自分に好きなものがあるように、他人の好きなものを許容できることが必要です。この世の中には絶対に自分では受け入れられないような趣味嗜好を持つ他者というのが必ず存在しています。しかしそういう相手でさえも、この多様性社会においては(受け入れることまではしないにしても)存在を許容し、時には手を取り合って生きていくことが必要になるので。

3 最後に

注意点として、「真面目で全然遊んでないアピール」みたいなのは要りません。なぜなら先ほども書いた通り、遊びもバイトも勉強も何もかも全部やればいいからです。

ということで、初めての後輩ができるうちのゼミ生ともども、みなさんの応募をお待ちしています。ただし、締め切りは守ってください。