眠剤

眠剤

夜に平気で一晩中寝付けないような人生の無駄な時間や、一方で日中は朝から地獄のように眠いという生産性の低さに耐えられなくなってきたので、生活を叩き直すためにまた眠剤を飲み始めた。1年半ぶりに薬をもらいに行ったつもりだったのだが10ヶ月前にも来ていた。トリアゾラムの一番軽いやつ。

眠剤はなんというか、脳のシナプス結合を高枝バサミで少しずつぷちぷち切られていくようなそういう不快感がある。飲むたびに思うのだが、これは本当に眠気なのだろうか。多くの場合に脳機能停止薬という感じの愚鈍な不快感の中で頭重感に苛まれて動く気が失せたのち眠りに落ちる。

そして睡眠導入薬なので基本的には寝つきにしか作用しないはずなのだが、眠剤を飲むといつも寝覚めが悪い。もちろん普通にアラームで目覚めることはできるし、服用から6時間後にまだ薬効を引きずっているはずもないのだが、泥の中から300年ぶりに掘り起こされたミイラみたいな気分でしばらく脳みそが全く働かない。

運動はしているのだけれど、一時期は運動した疲れでスムーズに眠れていたのだが、もはやその運動にも慣れてしまって結局眠れなくなった。筋トレも少しグレードアップした方がいいのかもしれない。

そしてやはりオーガニックな眠りに越したことはないのだということを再認識した。