パラの音源でライブする時のマスタリング処理はどうするのが正解なのでしょうか

僕のライブではフィンガードラムでビートを叩くこともあるけど、それ以外に出来合いの自分のビートをパラのファイルとして吐いておいて、Abletonのセッションビューに並べてリアルタイムに組み直したりエフェクトかけて遊んだりとかそういうことをやる場合もある。

ここで問題になってくるのがマスタリング処理で、曲として2-mixに落とし込む時っていうのはマスタリング用の処理も行った上で世に出しているわけだけど、しかしリアルタイムなパフォーマンスでマスターにかけられるのはせいぜいAbletonに始めから入っている動作の軽いコンプやリミッターぐらいで、少なくとも普段使っているようなマスタリング用のプラグイン(僕の場合だとOzone 9 Advancedとか)をマスタートラックに挿すとレイテンシーの発生は避けられない。うちのMacBook Pro(Core i9 64GB RAM)でも遅れると思う。怖くてほとんど試したことないけど。

いや、試してないっていうか、複数の楽曲をひとつのプロジェクトファイル上のアレンジメントビューに突っ込んでるわけだから、仮にOzoneをライブ時に挿しておくとしてもマスターの単一のOzoneでは対応できるわけないんですよね。複数のプリセットのOzoneを曲によって適宜有効にしていくのもなんか違うような気がするし。

そしてマスターへのOzoneどころか、リアルタイムに入れるボーカルに対してピッチ補正をかけようと思ったらWAVES Tunes Realtimeが必要だし、少なくともボーカルにはiZotopeのNectarぐらいはかけたいし、そういうの言い出すとレイテンシーはボトルネックからどんどん積み上がっていくわけです。

レイテンシーの観点でも上みたいな問題があるけど、出音にしても「高音がうるさい」ぐらいならマスタートラックのEQかライブセットを繋いでる先のDJミキサーかなんかで調整すればいいにしても、そもそも出音が全く違うものになってしまうし、単純に弱くもなる。

これみんなどうしてるんですかね。軽いプラグインを積み重ねて同じような出音をエミュレーションしてるのか、それともPAさんに振ってるんですかね。振るにも限界があると思うんだけど。これこだわりはじめるとレイテンシー気にしなくていいようにハードのラックエフェクターとか大量に持ち込むようになりかねないので、正直あんまり首を突っ込みたくないんだけど。

Ozoneは単一のモジュールごとにもプラグイン化されてるから、とりあえずは最低限OzoneのDynamic EQとかだけ使って対応しようかなあと思っているところ。

ちなみにこの問題はDJソフトとしてのTRAKTORにRemix Deckが乗った時にも出た話で、結局あれは楽曲をSTEMで保持することによって楽曲固有のマスタリング処理ができないっていうところにつながってくる。結局マスター(DJ自体の出音としてのマスター)にリミッティングがかかってるんじゃないかっていう話になってるけど、Remix Deck上で一旦コンプかけた方がいいと思う。ただそれもDeckで鳴らす音やそのバランスによってスレッショルドを変えるべき話なので、一律にコンプかけることもできないんですよね。結局どうしてんのかな。