俺がGoogleに食われる話

データ分析環境の更改を検討せざるを得なくなった。事の発端はGoogle Workspace for Educationのとんでもない仕様変更から。

うちの学内ではまだアナウンスはないのでうちの細かな仕様はわからないものの、いまGoogle Workspace for Educationページの仕様を参照すると、

これまでGoogle Drive(つまりGmailなど含めた総合的な保存容量)は暗黙的に無制限だったが、まさかの組織単位で100TBという形の仕様変更がいつの間にかされている。うちのように文理をもつ総合大学はどこも構成員が相当数いるはずなので、100TBを平等に按分するとんでもないことが起きる。とんでもなくとんでもないことが。

これはあくまで予想でしかないけど、コロナ関係の世界的な遠隔授業需要の高まりもあって、大学がどこもかしこも授業動画の配布とか保存にGoogle Drive使い始めたから教育関係の組織の使用容量がめちゃくちゃなことになってんじゃないかな。僕の場合は授業動画はYouTubeの限定公開だけど、でも授業動画の作成には高画質な素材動画があるはずで、その辺を全部Google Driveに突っ込んでいると恐ろしいことになる。僕も動画系の生データはすごいことになっている。

そんな感じでとにかく大学のクラウド使用をなんとかしたいんじゃないかと推察する。ところで教育組織向けの通常のGoogle Workspace for Educationって構成人数とか関係なく固定の金額しかかからないのかな。じゃないと組織単位で一律100TBは話としておかしくなってしまうんじゃないかね。うちなんか(財布の紐はかなり固い大学だがそれでも)それなりの額は払ってんじゃないのかな。しらんけど。

仮に100TBをうちの概算の学生数15,000で割ると0.0067TB (=6.7GB) って何の足しにもならないですね。たぶん最近のGoogleのやり方として、共有ドライブみたいな大学全体で使えるような容量にして、それをたとえば教員がGoogle Classroom経由で授業用のデータ配布に使えるように割り当てられたりとかそういう感じにするんだろうな。

つまり、大学から割り当てられた分から研究用に使える容量は極めて限られてくる(僕は授業でデータ分析実習とかやるので配布データはそれなりにある)。こうなるとGoogle Oneの契約容量をアップグレードしなければならない。

2TBでは到底足りない。余裕をもって10TBとかにした方がいい。するとColab Pro+とあわせて年額で…

( 6500 + 5243 ) * 12 = 140,916

いやまあ安いよ。安いんだけどね。100万のパソコン買っても5年足らずで使い潰すんだからクラウドのバックアップ込み年額15万なら100%間違いなく安いんだけどね。ローカルからの端末はこっちで用意しなきゃいけないけど、それはまあ適当にM1 MacBookでも使えばいい話で。それを買う研究費はないかもね。お金ないんで。

プラットフォーマー

これに個人で払ってるYouTube Premium(ファミリープラン)とGoogle Adsあたりの課金合わせると俺ひとりでGoogleに年20万とか払ってることになるんだよな。プラットフォーマーで考えるとApple One(ファミリープラン)とAmazon Primeも払ってるわけで、グローバルプラットフォーマーえげつないな。

なんか、みんな契約はしたがる割にあんま使ってないよな。Microsoft 365とかも契約だけしてTeams全く使ってないとこ結構あるんじゃないのかね。Officeが使い放題なだけのサービスじゃないぞ(もっというとMS365契約してんのにいまだにいつのバージョンだよみたいな古いWordで”doc”ファイル送ってくる組織とかも結構あるんだけど)。